不動産投資の初心者に検討して欲しい「REIT」

2020年8月30日

不動産投資というと、初心者の方は特にマンションなどの実物不動産を購入して賃貸に出したり、転売する取引を思い浮かべるかと思います。

しかし、不動産投資の初心者の方にとって、実物不動産を扱うには物件選びの専門的知識が求められますし、資金的ハードルも決して低くはありません。
さらに、実物不動産を購入して賃貸に出すにしても物件のメンテナンスの手間や空室リスクがありますし、転売するにしても買い手探しは大変です。

このような実物不動産投資のデメリットを解消できるのが「REIT(リート)」です。


REITとは、賃貸に出している不動産からの賃料(収益)を投資家に分配する投資商品です。
なので、「REITによる分配金=株式の配当」というイメージです。

投資家は実物不動産を実際に取得するわけではありません。
あくまでも専門の投資信託会社が発行する不動産投資の有価証券を売買するだけで、物件はREITが選択しますし、投資対象の不動産を自ら管理する必要もありません。

なので、物件選びの専門的知識を完全に習得・理解する必要はなく、株や債券で運用する投資信託を買うのと同じように不動産投資を行うだけです。

また、資金面では10万円前後から購入できます
不動産投資の初心者の方にとっては一番のメリットかと思います。


さらに、低金利時代において他の投資信託よりも利回りが高いので「直接的な」リターンは比較的大きいですし、REITには特別な税制があって利益の90%以上を投資家に還元することを条件に「利益が非課税」になるという「間接的な」リターンも魅力です。

もちろんREITにもデメリットの面はあります。

REITが主に投資する用途は「オフィス」「賃貸住宅」「ショッピングセンター」「ホテル」「物流施設」ですが、これらの投資対象となる不動産の価値は変化します。

例えば、新型コロナの感染が拡大の時期なんて海外旅行者が来日しないので(来日できないので)、彼らが利用する「ホテル」は稼働状況が落ち込み、結果的にその価値も下落します。
また、天災が多い我が国ですが、投資対象不動産が地震や火災などを受けると、その価値は下落します。

その変化に応じてREITの価格も変動しますし、元本価格は保証されていませんし、分配金も一定の額ではありません。

とはいえ、このようなデメリットは別にREITに限ったことでないです。
一般に上場している法人の「株式」も発行している法人が不祥事などを起こせば一気に下落することがあるわけですから、一般の株や債券と同じようなものです。

要は、REITも「絶対に安全な投資商品ではない」ということです。
不動産投資の初心者の方はこのあたりも肝に銘じてREITを検討しても良いかと思います。