不動産投資の初心者が融資を受けるにあたっての注意点

2020年8月30日

最近はクレジットカードを作ると高額なポイント還元がもらえるというキャンペーンをよく目にします。
クレジットカードの申し込みをするだけですからお得感があるように思えます。


でも、特に初心者の方をはじめ実物不動産の投資を検討している方ならば、「ポイントがもらえるから」というだけでクレジットカードを作ることは避けたほうがいいです。

実物不動産を購入する場合、ほとんどが金融機関から融資を受けることになるでしょう。
金融機関は貸したお金が確実に返してもらえる人にしか融資しません。

そのため、特に個人による融資申し込みについてはしっかり審査します。
その審査の中で個人の信用情報もチェックします。

例えば、他にローンがあるならその残高とか返済状況とか、そして、クレジットカードの申し込み履歴とか・・・

そう!
クレジットカードの申し込み履歴も個人信用情報機関に残ります。
大量にクレジットカードを作っていたなら、その履歴も大量になります。

そして、肝心なのはクレジットカードには「利用額が設定されている」ということ。

つまり、何にいくらまで使えるのか?
例えば、「ショッピング利用枠100万円」「キャッシング利用枠50万円」といったことです。

大量のクレジットカードを所有しているとなれば、1日ですごい金額のキャッシングも可能です。
そのような人が融資の申し込みをした場合、金融機関は非常に警戒します。

「これだけキャッシング利用枠があるから一気にお金を借りるかも?」
「この人にお金を貸してもキャッシングの返済でイッパイになり、返してもらえなくなるのでは?」

となり、なぜこんなに多くのカードを作ったのか?と金融機関から詳しくヒアリングされることになるでしょう。

そして、特に使っていなかったり大量に作った理由が明確だとしても融資の審査が難航する可能性があり、最悪の場合だと審査否決になりかねません。

さらに、クレジットカードだけでなく、利用限度額の大きい「カードローン」も要注意です。
カードローンは金融機関が発行したカードを使ってその利用限度額までお金をいつでも借りられ、金融機関ごとに定められた金額を毎月返済するローンのことです。


「クレジットカードのキャッシングとカードローンは何が違うのか?」

クレジットカードのキャッシング機能はあくまでクレジットカードに付帯した機能ですから、キャッシングの利用限度額も50万程度のものが多いです。
一方、カードローンは現金借り入れのみの使用で限度額も数百万から1,000万円程度にまで及びます。

そして、金利はクレジットカードのキャッシングに比べてカードローンの方が低いです。
そのため、金融機関からすると、カードローンが複数枚あるだけ現金借り入れを多くできるという認識になって警戒感が大きくなり、融資の審査が否決となってしまう場合もありますので注意が必要です(金融機関によって差異あります)。

クレジットカードの支払いを遅延するとその遅延情報は個人信用情報機関に登録されることになり、その情報は基本的に5年間保管されます。
1回程度の遅れであれば、融資審査で否決となる場合は少ないようですが、遅延が複数回となると普通の住宅ローンさえ組めない状況になってしまいます。

また、携帯電話の分割払いをしている人もいるかと思いますが、その分割払いの支払い履歴も信用情報機関に登録されますから携帯代金の遅延も絶対にNGです。