不動産投資の初心者が土地の相場を把握する方法

2020年8月30日

不動産の基本は「土地」であり「立地」です。
https://im-movable.com/2020/07/26/post-28/

そして、「立地」の善し悪しを判断するモノサシの一つが土地の価格水準、つまり「相場(地価相場)」です。


この地価相場については、いろんなサイト情報源があります。

例えば

国土交通省 土地・建設産業局『不動産取引価格情報検索』


こちらの画像をクリックすると本サイトが確認できます。

 

一般財団法人 資産評価システム研究センター『全国地価マップ』

などがありますが、どちらも「プロ」向きの仕様です。

 

一方、「初心者」の方が相場を確認しやすいのは、国税庁『財産評価基準書』の「路線価図」ですね。

 

難しい操作はなくて感覚的に利用できます。
とはいえ、もし不安でしたらコチラの画面をクリックしてみて下さい。

「路線価図」中の路線価は、道路(路線)に面する標準的な宅地の1平方メートル当たりの土地の価格(相場)を「千円単位」で表示しています。

 

この路線価図をみるにあたって注意しなければいけないのは、路線価図の「路線価」は、形式上「実勢価格の80%」となっています。つまり、路線価図の路線価が「200(=200,000円/㎡)」となっていれば、「路線価200,000円/㎡÷80%=実勢価格水準(相場)250,000円/㎡」ということです。

それと、肝心なことは路線価敷設の前提となっている土地というのは「標準的な宅地」ということです。

つまり、

  • 道路(路線)とは中間画地(角地などでなく一方路であるということ)であり、
  • 整形地(長方形地もしくは正方形地)であり、
  • 道路(路線)とは等高であり、
  • 極端に大きかったり小さくない、
  • 地盤や地勢が建物の敷地になる土地(宅地)

であることが前提の価格(地価水準)ということです。


ですので、不動産投資を検討している物件の土地が

  • 複数の道路に面している角地や二方路地などだったり
  • 形状が不整形だったり
  • 道路(路線)との間に高低差があったり
  • 周りの土地と比べて大きすぎたり小さすぎたり
  • 建物の敷地になるには地盤が緩かったり(例.農地)

すれば、それなりの「補修正」が必要になります。

注意しなければならないのはコレくらいですかね。

お住まいの地域とか、毎日利用している駅周辺とか気になる場所を検索してみて下さい。

「あの道路沿いより、この道路沿いの路線価の方が高いぞ・・・」

「ナゼだろう?」

「そうか!この道路沿いの方が道路幅が広くて使い勝手が良く、お店も多く出店してるからか!」

そんな風にして路線価図を見返していれば、行ったことがない場所でも路線価をみることで、「同じような道路幅なのに路線価に差があるのは、人通りが多くて賑やかなのかも・・・」といった想像ができるようになります。
そして、不動産投資で大事な「立地」の善し悪しの判断材料の一つになると思います。