不動産投資の初心者におすすめしたいREITの収益性(利回り)について

2020年10月12日

株価は個別の値動きを示していますが株価の全体的な推移動向は日経平均株価でながめます。

同じように、不動産投資の初心者におすすめしたいREITについてもその収益性(利回り)は、各個別のREITで異なりますが全体的な推移動向が確認できるサイトはあります。

それは一般社団法人不動産証券化協会が発表している「J-REIT分配金利回り(10年間)」です。
https://j-reit.jp/market/03.html

※この画像をクリックすればこのサイトが別に開きます。

REITの収益性(利回り)は東証1部の配当利回りや国債の利回りよりも高く推移していることがわかります。
不動産投資をはじめたばかりの人にREITをおすすめしたいのは、少額ではじめられることもそうですが、この利回りの高さによるからです。

REITの収益性(利回り)は3~5%という比較的高い水準で安定しているます。
これはREITが投資法人という形態をとっていますが、決算期に配当可能利益の90%超を分配するなどの要件を満たすと、法人税がほとんどかからない(免除される)特典が認められています。
そのためREITの多くは、儲けの9割から全額を分配金に回しており、収益性(利回り)が比較的高いわけなのです。

さらに、多くの実物不動産に分散投資してリスクを抑えながら、その賃料収入を長期にわたって確保しているので安定しているというわけです。

安定しているといえ、新型コロナ禍(COVID-19)の感染拡大の際は株式と同様にREITも急落しました。

しかし、この急落は2019年にJ-REITを大量に買い進めた地方銀行が現金確保のために投げ売りに走ったことが原因です。
その後は、元の利回り水準程度まで回復しています。
それは、REITのメインの収益は不動産賃料ですが、賃料というものは今回の新型コロナ禍(COVID-19)によって景気が悪化してもすぐには大きく変動しないからです。

もちろん、景気自体が悪化する可能性はあるわけで、物件の借り手である企業や個人の収入は大幅に減ることになれば賃料減額もしくは撤退の動きがあるかもしれません。
とはいえ、REITの収益は安定して推移すると見込まれています。