渋谷にある物件に投資することの是非について

今日は私自身の仕事関係で、ふと思ったことを書きたいと思います。
内容は「渋谷にある物件に投資することの是非について」で、不動産投資の初心者の方にはあまり関係ないものです(スミマセンw)。

東京渋谷にあるオフィスの評価依頼が来ました。

具体的には

  • 「投資物件」として購入するオフィスの現在価値はどの程度か?
  • 投資価値は将来にわたって持続するか?

というのが依頼目的です。


ご承知のとおり、ここ数年の間に渋谷地域にはIT企業が集中してきました。
ところが、新型コロナウイルス禍(COVID19)の影響で大部分は遠隔地に移動して冗長なオフィススペースが出現しました。

短期的な視点でみれば、投資には向かない物件(地域)ということになります。
そして、今後も遠隔作業(テレワーク)による仕事は推進されるでしょうから物理的なオフィスの需要は減少するでしょう。

また、東京駅周辺や港区といったエリアに比べて、渋谷はオフィスエリアとしてのグレードは強くはありません。

さらに、渋谷駅周辺の開発事業は盛んですが、渋谷は東急コングロマリット(複合企業)の経済地盤が強く、その企業文化は保守的なトップダウン構造です。
なので、渋谷の魅力に注目するほかの大手企業が参入してこない限り保守的なままの文化かもしれません。

ただし、渋谷はほかのオフィスエリアと比べて、仕事場と生活の場が比較的近く、利便性に富んでいます。
遠隔作業(テレワーク)は推進されるでしょうが、今後も人々は仕事場と生活の場が近くて快適な環境を好んで住むでしょうし、仕事と生活を組み合わせたより多くの設備が市場に提供されるでしょうね。

また、人々が好むエリアというのは「快適性」だけでなく「安全性」も注目されます。
オフィスエリアとしてグレードが高い、東京駅周辺や港区といったオフィスエリアは、渋谷に比べてウォーターフロントに非常に近いです。
安全な環境での仕事となると、渋谷が選択されるでしょうね。

さらに、IT産業が今後さらに重要性を増すのは明らかです。
そのため、ITワーカーが快適に働くことができる場所は需要が高まるはずです。

さらに、さらに、渋谷には多くの外国人がいます。
滞在するにも快適だし、日本のポップカルチャーや娯楽も溢れているからです。
今は新型コロナウイルス禍(COVID19)の影響で海外からの渡航者が制限されていますが、国際都市となる基盤は存在しているのが渋谷です。

渋谷のオフィス環境について「悪い面」と「良い面」を挙げてみました。

確かに今、渋谷のオフィス需要は一時的に落ち込んでいるようです。
でも、そのポテンシャル(渋谷の良い面)を踏まえ、中長期的に考えれば豊かな投資先につながる可能性があると思います。